2012年02月27日

雪だるまがこわい

最初これを見たときは、コメディ番組のワンシーンかと思った。



実はこれはイギリスの朝の番組「This Morning」の中にあるコーナー。いろいろな恐怖症で困っている人をスタジオに呼び、相談に乗るというもの。

この回で登場したのは、「着ぐるみが怖い」という女性。特に馬の着ぐるみに対して、尋常でない恐怖を感じるという。大学で演劇を勉強しているらしく、切実な問題だそうな。

で、雪だるまと馬の着ぐるみと対面した彼女は、その場で震え泣きながらうずくまってしまったというわけだ。

screenshot_13.jpg

ちなみに、彼女のとなりにすわっているロックシンガー風な男女は、番組御用達のカウンセラーだそうです。

http://www.speakman.tv

たしかに顔が見えない状況というのは、考えようによっては不気味である。でもここまでおびえる人は見たことがない。近年日本では「ゆるキャラ」がブームだが、彼女にとってはゆるキャラグランプリなんてまさに地獄絵図だろう。みうらじゅんもびっくりである。

でも個人的に、腑に落ちる部分はあった。というのは、欧米の映画や小説には「恐怖症」がよく扱われるのだ。精神分析家フロイトの本にもよく出てくる。でも僕自身はそんな極端な恐怖症の人を見たことがなかったので、「ホンマか?」と、これまでうさんくさく思っていたものだ。

All about(米)にある恐怖症一覧(76種類紹介されている)

欧米には恐怖症がこんなにたくさんあるのに、日本に少ないのはなぜか?

日本でも、虫やヘビが大の苦手という人はたくさんいるが、あまりに一般的すぎて生活に支障を来たすことはない。高所恐怖や先端恐怖、対人恐怖など、「状況」に拒否反応を示す人は多いが、欧米みたいに特定の「モノ」をここまで極端に恐れる人は日本には少ないのではないか。

おそらくこの背景には、欧米語と日本語の文法の違いがある(欧米語は主語重視なのに対し、日本語は述語重視な言語である)と思うのだが、これ以上つっこむと哲学的にマニアックな話になるのでやめておこう。単純に、日本にも恐怖症で苦しんでいる人は潜在的に多いが、適切な治療が受けられていないだけなのかもしれない。

さて、その後彼女の「着ぐるみ恐怖症」はどうなったか。さっきの番組のフルバージョンが以下にある。



例のカウンセラーのセラピーを1時間ばかり受けた結果、すっかりなおってしまった。

screenshot_14.jpg

認知療法と催眠術の組み合わせで治療したように見えるが、よくわからない。

とにかく、人間とは不思議で複雑な生き物である。


不安・恐怖症のこころ模様 パニック障害患者の心性と人間像 (こころライブラリー) [単行本(ソフトカバー)] / 貝谷 久宣 (著); 講談社 (刊)

TFT(思考場)療法入門―タッピングで不安、うつ、恐怖症を取り除く [単行本] / ロジャー・J. キャラハン (著); 穂積 由利子 (翻訳); 春秋社 (刊)

GHOST BUSTERS(ゴーストバスターズ) Stay Puft Marshmallow Man(マシュマロマン) フィギュア貯金箱

全日本ゆるキャラ公式ガイドブック [単行本] / みうら じゅん (著); 扶桑社 (刊)
posted by ロカンタ at 02:24 | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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